こだわり

フェイスタオルの長さ

一般的に販売されているものは75cmから80cmですが、弊社製は昔からの長さを変えず、約86cmから90cmと長め。長めだから、頭に巻いたり首に巻いたりしやすく。様々な用途にお使い頂けます。

糸持ちの良さ

通常、生地を織ったり、タオルを織る際には、サイジングといって糸に糊付けをし、織りやすくする工程がありますが、弊社では、こちらの工程を行っていません。なので、経通し作業も一苦労ですし、織ると毛羽がたつため、小まめな掃除もかかせません。機械で織るタオルですが、人の手作業が多く必要ですが、糸に付加を与えないことが糸持ちが良いタオルになっています。

絶妙な糸密度の計算

タオルソムリエが弾き出す、絶妙な糸密度、多種類の糸の太さの組み合わせにより、吸水性の良いタオル、風合いの良いタオルを織り上げています。

想いを形に

様々な用途でご使用されるタオル。一人一人のお客様の声を、想いをタオルに込めて、提案、製作させて頂いております。購入される方の想い、使う方の気持ちに寄り添える確かな一品を自信を持ってオススメします。

タオルが出来るまで

①デザイン作成

どんなタオルを作るのか、イメージをillustratorを使用してデザインしていきます。縮小されたサイズに合わせ、白黒のもの、カラーのものと作成し、オーダー商品の場合は、お客様へご提案させて頂くこともあります。タオルのサイズ、厚さ、風合い、カラーはこの時点で決めます。

②設計&型作り

決定したデザインを基に糸の種類、糸の密度、パイルの長さ、本数等を決めます。タオルは縦糸・横糸・パイルの3種類の糸からできています。ここが弊社タオルソムリエの腕の見せ所!次に、設計されたデザインを基に型を作成します。今は、ジャガードの場合は、パソコンでポチポチと点描で型を作るのですが、昔は、紙にあなを空け型を作っていました。

工程1
工程2
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③糸の仕入れ

弊社で使用している糸は、国内にて紡績されたこだわりの詰まった糸です。仕入れ担当により、糸の質、形状、価格などを見ながら選別しています。

④整経(部分整経機)

パイル糸、縦糸に使用される糸を整経します。タオルの柄、密度、長さを計算し立てる本数等を計算します。すごく緻密な計算でここで間違うと大変なことに。ここが職人さんの知力の見せ所!それから、仕入れた糸(1つが手のひらサイズ)一つ一つをクリール(スタンド)に立てていきます。一つ一つの糸巻きから糸を手繰り寄せ、均一な張力、幅、長さを指定し、一つの大きなドラムに巻き付けていきます。途中、糸に毛羽による綿玉が出来ないように霧吹きを当てたりもします。ドラムに巻き付けた糸はビーム(巨大なボビン)に巻き付けます。

工程4
工程5
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⑤ワインダー巻き(横糸の準備)

小さな糸巻きを1つの大きな糸巻きにすることで、織機の作業効率を上げ、無駄な糸を出さないようにしています。大きな糸巻きが出来たら、織機へ取り付けます。

⑥経通しとタイイング(縦糸、パイル糸の準備)

パイル糸、縦糸を一本一本、ドロッパー(糸が切れた場所を知らせる)綜絖(そうこう、糸のガイド)や筬(糸を上下に動かしループを作る)に糸を通します。この作業は職人の手作業で、タオル1枚で各糸約500本、6巾の1台で6000本近くの糸を通していきます。経通しが終わったら、④の整経で巻いたビームを繋ぎ、織機に乗せます。上にあるのが、パイル糸。下にあるのが、縦糸になります。糸を結ぶ作業はタイイングマシーンで自動的につないでくれますが、その前段階として、縦糸とパイル糸とを区別して、均一な幅とテンションに広げていく繊細で技術のいる作業が必要です。ここが職人さんの腕の見せ所!

工程7
工程8
工程9
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⑦製織(ドビー機、ジャガード機)

弊社で使用している織機は全部で4種類(18機)。ドビー機とジャガード機の中にも横糸を飛ばす方法で、レピア、エアと分けられます。

ドビー機
筬(縦糸とパイル糸を通している板)が規則的な上下運動を繰り返す織機で、規則性のある柄、ストライプ等簡単な柄は織ることができます。
メリット
ジャガードよりも高速で織ることができるので白生地やカラー用の生地を織るのに適しています。

ジャガード機
縦糸とパイル糸が1本づつ独立しているため、それぞれ自由に上下運動することができる織機で、複雑な模様や柄を表現することができます。
メリット
パイルの凹凸で柄を表現したり、パイルの色で柄を表現することもできます。名入れタオルやオリジナルタオルを織るのに適しています。

レピア
バンドの先端に取り付けられた、カニのはさみのような物(レピア)が糸を水平に織機の端から中央へと横糸を引き出して、反対側のレピアに渡し端まで糸を通す方法。
メリット
糸を掴んで通すので、掴める糸なら何でも対応が可能。エアーでは飛ばせない重くて太い糸でタオルをつくることができます。

エア
横糸を高速で噴射された空気で運ぶ方法。
メリット
高速化でき、生産効率があがります。

それぞれの織機でタオルが織られていきます。糸が切れたり、絡まったりと機械が止まる度に、職人さんたちは正しい糸の流れになるよう結びなおしをします。手先の器用さと集中力が必要です。織り上げられたタオルはまた写真のように太いパイプに生地を巻き付けていきます。この巻き付きがいっぱいになったところで、織機から切り下しをします。

工程10
工程11
工程12
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⑧タテミシン&タタミ

織り終えたタオル生地の縦長に見た時の両サイドの部位を両頭ミシンで縫っていきます。両端を同時に縫われていくので、わずかなさじ加減でずれてしまったり、縫えていなかったり、耳の始末が悪くなったりとこちらも長年の経験と感覚が必要となります。厚みのあるものや薄いもの、固いもの等、様々なタオル生地に合わせて微調整して縫い上げています。ここが職人さんの腕の見せ所!縫い上げたタオルは、タタミ機でジグザグに畳まれます。

⑨ヨコミシン(ヘム縫い)

長く繋がったタオルを切り取り部で切り取り、ヘムを三つ折りにし、ミシンで縫っていきます。1本まっすぐに縫う作業ですが、キレイに仕上げるためには、糸調子をとること。縫う生地に合わせて送り歯の高さや抑え圧を調整すること。生地を切るときにゆがみのないようにまっすぐに切ること。タグがずれないように合わせること等。気を付けることもたくさんあります。自動ヘム機もありますが、生地のギリギリのところを縫うことが多いので、工業用ミシンを使用することが多く、内職さんへお願いすることも多いです。ヘムを縫い一枚のタオルの完成です。

⑩検品&加工

出来立てのタオルを1枚1枚、表裏くまなく検品していきます。ヘム外れやパイル引けによるキズ、汚れ、破れなどがないか確認します。糸の毛羽や糸くずをここで取り除きます。その後、それぞれの注文に合わせて、熨斗ポリ袋入れ、袋入れ、ギフト箱入れ、そのままタタミ等加工をします。

⑪梱包&出荷

送り先に合わせて、梱包をします。400枚~600枚ほど大きな紙袋に入れた梱包や大小さまざまなサイズの段ボールを使用しています。紙袋は丈夫で繰り返し使用しています。